成人式のスーツは何がオススメ?カッコイイ着こなしも紹介

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成人式専用スーツかその後にも使えるスーツか

成人式における男性のスーツは、大きく二つのスタイルに分かれます。一つは「成人式のためだけ」の特別なスーツ、もう一つは「成人式後も着用可能」な汎用性のあるスーツです。晴れの日にふさわしい個性的なスーツで自分を表現する人がいる一方で、式典後も活用できる実用的なスーツを選ぶ人も多く見受けられます。

成人式は、様々な年代や社会的地位の方々から祝福を受ける、人生の節目となる特別な日です。そのため、どんなスーツを選ぶ場合でも、格式を損なうことなく、周囲への敬意を示す装いを心掛けることが重要です

成人式スーツの選びかた

成人式のスーツは、晴れの日にふさわしい華やかさを持ちつつ、個性を表現できるチェック柄やストライプ柄が人気を集める一方で、紺無地やグレー無地といった落ち着いた色合いのスーツも、洗練された印象を与え、一定の支持を集めています。

重要なのは、成人式のためだけに選ぶのか、その後のビジネスシーンでも活用できるものを選ぶのかという視点です。どちらの目的であっても、フォーマルな場にふさわしいシルエットや生地を意識することで、格式ある場面にふさわしい品格を演出できます。

スーツを選ぶ際には、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • サイズ
  • 色柄
  • デザイン

それぞれについて見ていきましょう。

サイズの選びかた

スーツの印象はシルエットによって決まりますが、シルエットとはすなわちサイズ感(ゆとり量)のことであり、その選び方次第でスタイルの印象は大きく変わります。適切なサイズを選ぶことが、洗練された着こなしへの第一歩となるのです。

流行に左右されることなく長く愛用できる「ジャストフィット」なスタイルが王道とされる一方で、「太め」「細め」といった時代のトレンドを反映したシルエットを取り入れる選択肢もあります。洗練された印象を演出するためには、時代の流れを意識しつつも、流行に振り回されすぎない慎重な選び方が重要です。シルエットの潮流は常に変化するため、長く着られる一着を求める場合は、普遍的な美しさを備えたスタイルを見極めることがポイントとなります。

ここでは「ジャストフィット」「スリムフィット」「ルーズフィット」という3つの代表的なスタイルのサイズ感について解説していきます。

ジャストフィットなサイズ感の特徴

  • シルエット:タイトすぎずルーズすぎない、バランスの取れたシルエット。
  • 肩幅:大きすぎず小さすぎず、肩先が自然に収まり、不要なシワが生じないサイズ。
  • 着丈:腕を下ろした際に裾が指の第二関節付近に位置する長さ。
  • 袖丈:腕を自然に下ろした状態で、シャツの袖がわずかにのぞく長さ。
  • ジャケットのウエスト回り:ボタンを留めた際、握りこぶしがに1個分の余裕がある。
  • パンツのウエスト回り:ベルトを外した際に適度なゆとりがあるサイズ。
  • 太もも廻り:しゃがんでも窮屈さを感じない適度な余裕が必要で、デザインはワンタックが標準。
  • 股下:ワンクッションの長さが一般的な基準。

タイトフィットなサイズ感の特徴

  • シルエット:セミタイトからスキニーまで、細めにもいくつかの種類があり、スタイリッシュな印象。
  • 肩幅:フィット感は重要ですが、極端に小さいと見た目や機能性が損なわれるため、ジャストフィットに近いバランスが適正。
  • 着丈:ヒップの半分程度を覆うか、腕を下ろした際に袖丈より短くならない長さ。
  • 袖丈:腕を下ろした状態でシャツの袖が1~2cmほどのぞくサイズ。
  • ジャケットのウエスト回り:ボタンを留めた際、手のひら一枚分のゆとり量がタイトフィットの標準。
  • パンツのウエスト回り:ベルトを外した際に適度なゆとりがあるサイズ。
  • 太もも廻り:椅子に座った際に窮屈さを感じさせず、デザインはノータックがタイトフィットの標準。
  • 股下:ノークッションまたはハーフクッションがタイトフィットの標準。

ルーズフィットなサイズ感とは

  • シルエット:セミルーズからワイドまでいくつか種類があり、全体的にゆったりとしたシルエット。
  • 肩幅:1〜2cm広めならセミルーズ、それ以上なら肩先が大きく落ちるワイドシルエット。
  • 着丈:ヒップより数センチ長めか、腕を下ろした際に指先に届くほどの長さがルーズフィットの標準。
  • 袖丈:シャツが完全に隠れる長さならセミルーズ、手の甲にかかるほどならワイドシルエットの標準。
  • ジャケットのウエスト回り:ボタンを留めた状態で握りこぶしがに1個分程度のゆとり量がルーズフィットの標準。
  • パンツのウエスト回り:ベルトを外した際に適度なゆとりがあるサイズ。
  • 太もも廻り:椅子に座ったときにも十分なゆとり量があり、デザインは2タックがルーズフィットの標準。
  • 股下:ワンクッションまたはロング丈がルーズフィットの標準。

色柄の選びかた

成人式のスーツ選びでは、華やかな色柄が式典の特別な雰囲気を引き立てる一方で、紺無地やグレー無地といった落ち着いたカラーは、その後のビジネスシーンでも活用できる実用性を兼ね備えています。つまり、華やかさを重視するか、長期的な汎用性を追求するかが、選択の大きな分かれ道となります。

ネイビースーツ

ネイビースーツは、シンプルでありながら、シャツやネクタイとの組み合わせ次第で華やかな装いへと変化する万能カラーです。ビジネスシーンでも最も支持される色味であり、紺無地であれば式典後にリクルートスーツや新社会人スーツとしても活躍します。一方で、ワイドストライプや大ぶりのチェック柄を取り入れれば、洗練された個性を演出することも可能です。

グレースーツ

グレースーツは、その落ち着いた印象と柔軟な適応力により、さまざまなシーンに活躍します。特にチャコールグレー無地は、社会人であれば一着は持っておきたいマストアイテムで、様々なフォーマルな場にもふさわしく、成人式の装いではネクタイやラペルピンといったアクセサリーを工夫することで、華やかさを演出できます。上質なバランスを保ちつつ、格式ある雰囲気を醸し出したい方におすすめです。

ブラックスーツ

ブラックスーツは、艶やかな光沢と力強い存在感が特徴の、シャドーストライプがおすすめです。お祝いの席にふさわしい重厚感と、式典後も洗練されたビジネスシーンでの活用が可能な点が魅力です。ただし、黒無地の場合はフォーマル感が強く出すぎるため、成人式の明るい雰囲気にはやや馴染みにくい点に注意が必要です。

ブラウンスーツ

ブラウンスーツは、大人の品格を静かに演出する色合いです。特に、黒に近いダークブラウンはシックな印象を演出し、式典後もビジネスシーンでの着回しが可能です。また、明るめのブラウンやワイドストライプ、チェック柄を取り入れることで、個性と洒脱さを兼ね備えたスタイルを完成させることができます。

ベージュスーツ

成人式のスーツはダークカラーが主流ですが、明るいベージュスーツはその鮮やかさで一際目を引きます。個性的なデザインを採用することで、周囲と差別化されたスタイルが完成します。また無地や細めのストライプ柄であれば、式典後もさりげなくビジネスシーンに溶け込むことが可能です。。

グリーンスーツ

近年注目されているグリーンスーツは、トレンドを反映した洗練された選択肢です。特に黒に近いダークグリーンは高く支持され、ソラーロタイプの光沢を纏ったデザインは、上品で奥行きのある印象を演出します。個性を程よく際立たせたい方におすすめのカラーです。

ワイン/バーガンディスーツ

バーガンディ、または深みのある赤は、成人式において最も華やかでエレガントな印象を与えるカラーです。その唯一無二の個性が式典の場で際立ち、特別な一日をさらに輝かせます。また、式典後も結婚式やパーティーなど幅広いシーンで着こなしを楽しむことができます。

デザインの選びかた

成人式のスーツは、ビジネススーツに比べて自由度が高く、洗練されたデザインや個性を反映した色柄を楽しめる場です。しかし、どんな着こなしでも良いわけではなく、選び方を誤るとせっかくのスーツが魅力を損なってしまうこともあるため、注意が必要です。

シングル スーツ

シングルスーツの標準は「2ボタン」で、これに派生する「3ボタン」や、真ん中のボタンのみを留める「段返り3ボタン」といったデザインもあります。また、より個性的な印象を求める場合は、「ピークドラペル」と呼ばれる鋭角な衿型を選ぶことで、シャープで洗練されたスタイルを演出できます。

シングルスーツを美しく着こなすポイントは、「必ずジャケットの前ボタンを上1つだけ留める」ことです。これによりウエストラインが引き締まり、洗練されたシルエットになります。下のボタンは決して留めてはいけません。留めてしまうと、かえって不格好な印象を与えてしまいます。

シングル スリーピース スーツ

シングルスーツは通常、「ジャケット」と「パンツ」の2点セットで構成される「2ピース(ツーピース)」スタイルが基本ですが、そこにベストを加えた「3ピース(スリーピース)」スタイルを選ぶことで、よりフォーマルな装いへと格上げできます。ただし、スリーピースを選ぶ際は「ジャケットと同じ生地」のベストを合わせるのが原則です。

スリーピースの着こなしでは、ジャケットのボタンを留めず、ベストを見せる着こなしが洗練された印象を生み出します。これにより、格式とエレガンスを両立させたスタイルが完成します。

ダブル スーツ

ダブルスーツには主に「4ボタン」「6ボタン」の2種類があり、ボタンの留め方によってシルエットが大きく異なります。「4×1」「6×1」は1か所のボタンを留めるスタイルで、ゆったりとした印象を演出します。一方、「4×2」「6×2」は2か所のボタンを留めることで、シャープでフィット感のある細身のシルエットを強調します。

ダブルスーツは、格式の高さと威厳を兼ね備えたスタイルであり、着こなし次第でさらに洗練された印象を演出できます。成人式の場では、華やかさを意識した色や柄を取り入れることで、重厚感の中にも個性を感じさせるコーディネートが可能です。また、ダブルスーツを着用する際は、ジャケットのボタンを留めることが礼儀をわきまえた着こなしとされています。

成人式のスーツをおしゃれに着こなすポイント

成人式では、スーツ選びはもちろんのこと、シャツやネクタイ、靴などの小物選びにもこだわることで、より洗練された装いを実現できます。細部にまで気を配ることで、フォーマルな雰囲気を際立たせ、スマートなスタイルを完成させましょう。

シャツの選びかた

成人式において、シャツはスーツスタイルを決定づける重要な要素のひとつです。白シャツは清潔感と格式を兼ね備え、どのスーツにも馴染むため、フォーマルな場に最適です。淡いサックスブルーやペールピンクは若々しい印象を与え、ブラックやネイビーなどのダークカラーはシャープな印象を強調します。

また、衿のデザインにもこだわることで、より洗練された着こなしが可能です。成人式には、品格のある「レギュラーカラー」「ワイドカラー」がおすすめです。一方、「ボタンダウン」はカジュアルな印象が強いため、フォーマルな場では避けるのが無難です。

ネクタイの選びかた

ネクタイはスーツの印象を左右する重要なアイテムです。成人式では、シルバーシャンパンゴールドの華やかな色合いが人気ですが、個性を演出したい場合はボルドーブラウンなどの深みのある色を選ぶのもおすすめです。ブルーネイビーはビジネスシーンの定番であり、式典後にも活躍する汎用性の高いカラーです。

柄は、遠目には無地に見えるような控えめなデザインが理想的です。柄物のデザインを選ぶ場合は、斜めのストライプが入った「レジメンタル」や、規則的に細かな模様が施された「小紋(こもん)」が定番です。個性を際立たせたい場合は、「大柄のペイズリー」「華美なプリント柄」といったデザインも選択肢になりますが、初心者にとってはコーディネートが難しくなるため注意が必要です。スーツの色柄とのバランスを考えながら、自分の理想のスタイルに合うネクタイを選びましょう。

ポケットチーフの選びかた

ポケットチーフは、スーツスタイルに華やかさを添えるアイテムです。白はフォーマルな印象を強調しますが、成人式ではカラーや柄物を取り入れることで、個性的なスタイルを演出できます。また、同じチーフでも折り方を工夫することでイメージが変わるため、シンプルなスーツにさりげないアクセントを加えるのも効果的です。

靴の選びかた

「おしゃれは足元から」と言われるように、靴の選び方がスーツの印象を左右します。適切な靴を選ばなければ、せっかくの洗練された装いが台無しになるため、慎重に選びましょう。また汚れていたり傷だらけの靴もよくありません。式の前日までにきちんと手入れをして磨いておくと良いでしょう。

基本となるのは「黒革の紐靴」です。どんなフォーマルな場面でも活躍するため、一足は用意しておくと安心です。洒落感をプラスしたい場合は、ダークブラウンの革靴も選択肢に入りますが、その場合はベルトの色と揃えること。靴とベルトの色を調和させることで、より洗練された印象が生まれます。

デザインの選び方も重要です。最もフォーマルな選択肢は、「内羽根のストレートチップ」であり、一足持っておけば今後の冠婚葬祭にも活用できます。次に、外羽根タイプの紐靴は若々しく、おしゃれな印象を高めるスタイルです。ウィングチップや穴飾りが施されたデザインはカジュアルな雰囲気を強調するため、フォーマル感よりも個性を優先したい場合に適しています。

成人式のスーツはいつ買うのがベスト?

すべてのアパレル服は、基本的に今のシーズンに合ったものを販売しています。例えば夏のシーズンには夏服を、冬のシーズンには冬服を売っています。

成人式は1月ですので、7月や8月といった””のシーズンに買わないほうが良いでしょう。当然冬のシーズンに買ったほうが良いのですが、新作が入荷したばかりの9月に買うのが一番のおすすめです。

成人式をより特別な日にするために

成人式のスーツをより一層特別なものにしたい場合は、オーダースーツを選ぶのもひとつの方法です。オーダースーツなら、自分好みの色やデザインを選べるだけでなく、体型にぴったりとフィットする一着を仕立てることができます。価格も既製品とあまり変わりません。

オーダースーツをおすすめする理由

  • 価格は既製品とそれほど変わらない
  • 自分好みの色や柄の生地が選べる
  • 自分好みのデザインが選べる
  • 自分のサイズぴったりの服が作れる

ただしオーダースーツを購入するときは「納期」に注意しなければいけません。オーダースーツは文字通り「注文してから作り始める」ため、できあがるまでそれなりに時間がかかるからです。

どれくらいの「納期」がかかるかは、「オーダーの種類」によります。一般的な納期は30日~40日程度と言われていますが、簡易的なオーダーであるほど早い納期でできあがります。中には1週間でできあがるものもあるようですが、ほとんど既製品をお直しする程度のカスタマイズしかできないため、「セミオーダー」と思ったほうが良いでしょう。

リングウッドでは、「1週間納期」のようなセミオーダーは取り扱っていませんが、本格的なオーダースーツが手ごろな価格から手に入るため、毎年多くの新成人にご利用いただいています。

オーダースーツの購入が初めての方でも安心してご利用いただけるよう、専門知識を持つスタッフが常駐しております。フォーマルウェアに関する疑問や相談にも丁寧に対応いたしますので、不明点がある場合も安心してお任せください。お客様の体型や好みに合わせた理想の一着をご提案いたします。

まとめ

成人式のスーツ選びは、人生の節目にふさわしい重要な決断のひとつです。サイズ感や色柄、アクセサリーの選び方にこだわることで、より洗練されたスタイルを演出できます。また、オーダースーツを選ぶことで、自分だけの特別な一着を手に入れることが可能です。

成人式は、一生に一度の特別なイベント。自分らしいスタイルを大切にしながら、最高の一日を迎えましょう。

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